【学び】暗記が苦手。ネットで調べるじゃダメなの?ネット時代だからこそ、勧めたい暗記の大切さと方法

  • 2020年3月17日
  • 2020年3月27日
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中高生の方や受験生の方は、暗記に苦しんでいませんか?
また、社会人の方も、資格試験や業務の暗記で苦労されているかもしれません。

「苦手科目がどうしても暗記できない」
「暗記してもすぐに忘れてしまう」
「暗記をしようとしても、続かず、覚えられない」

そんな悩みはよく聞きます。

暗記に悩むあなたの一助となれば幸いです。

目次

ネット時代に「暗記」って必要なの?

なんで暗記が大切なのか?
昔ならば、何かを調べるにも時間がかかったので、
「暗記」が必要だったのもわかるけど、
今は5Gの時代。
「暗記」するよりも、調べた方が、早いし、正確じゃないの?

詰め込み教育がいけないから、「ゆとり教育」になったんじゃないか!
暗記だけでは、「考える力」が養われないから、これからの社会では、
通用しないよ!

「暗記」がよくないから、「考える力」を身につけることが大切だから、
センター試験が変わったんじゃないの?

こんな事から、アンチ暗記という人が増えているのではないでしょうか?

①「暗記」が大切な理由「持ちネタが増える」

暗記が大切だと言われる理由の1つに、「持ちネタ」が増えるということがあります。
ここでいう持ちネタは、話題のことです。
人と話をする時に、暗記をしていると、
そういえば、〇〇って知ってる?など、話ができます。
雑学なんかも、これに当たりますよね。

実はいわき市のいわきって漢字にすると、「以和貴」って書いて、聖徳太子にゆかりがあるんだよ、十七条憲法にゆかりがあるんだよ、と話題にできます。

②「暗記」が大切な理由「暗記すべきものは、世界の叡智のエッセンス」

暗記しなさいと言われるものは、様々ありますが、どれも、大切なものばかりです。
色々な分野で大切なことがありますが、その中でも、これだけはおさえておいてもらいたいという、ポイント、要が「暗記」させられるものです。

裏を返せば、そこを知らないと、その分野のことが分からない、理解できないことになりますので、暗記を求められるものは、非常に大切です。

③「暗記」が大切な理由「豊かな感動を生み出す源泉」

暗記というと、無味乾燥なもので、面白みがないと思われています。
しかし、実は、この暗記こそが、様々なことの感動を生み出す源泉であるのです!

絵画や、音楽で、感動する人、しない人があります。
これをよく感性の違いと思われますが、感性の違い以上に大きいものが、その作品に対する背景知識の量によります。

芸術作品の時代背景、作者の背景、用いられている技法、何を表現しようとしているのか、様々なことがありますが、これらを知っていると、「あれを、この様に表現されているのか!すごい!!」と感動するものです。

「暗記」って結局つめこみじゃないの?

暗記がつめこみじゃないのかって思う人は、少なくありません。
しかし、暗記はつめこみであって、つめこみではありません。

暗記の大切さを、実はエジソンが語っています。
エジソンと言えば、発明家として有名であり、発明には、アイディアが大切なことを思うと、暗記とは対極にいる様に思われますが、エジソンは、大変暗記を重んじていました。
それは、エジソンの教育を見てわかります。
エジソンは、自分の娘に、百科事典を丸暗記させ、会社の入社試験にも多岐にわたる内容の暗記力を求めました。

暗記することで、考えることに脳を使えるため、創造力も高まります。

では「暗記」ってどうやったらできるの?

では、暗記される仕組みはどうなっているのでしょうか。
まずはそれを説明します。

脳の仕組みはみんな同じ

まず、記憶されるメカニズムを確認したいと思います。

例えば、「暗記が苦手だから難しい数学の公式が覚えられない」という人も、小学生のときに九九の暗記はできたはずです。

苦手だったとしても、覚えること自体はできましたよね? 

では、難しい数学の公式が覚えられない人が、なぜ九九は覚えられたのでしょうか

暗記のポイント① 暗記には、「繰り返し」が大切!

小学生が九九を暗記するときには、「ろくろくさんじゅうろく、ろくしちしじゅうに」と声に出して繰り返していませんでしたか?

暗記には、この「繰り返し」が大切です

小学生だったあなたが九九を暗記できたのは、「繰り返し」たからです。

暗記のポイント② 記憶にも2つ「短期」と「長期」

人間の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」の2つがあります。

短期記憶」とは、とりあえず覚えたものを書いた走り書きのメモのようなものです。

短期記憶」に走り書きのメモされた情報は、10~30秒程度で消えてしまいます。

ここで、ある実験です。

次の数字を一瞬で暗記してください

8 10 47 29 35 2 19 20 54 7 27 13 4 75 58 6 49 73 38 44 597 64 76 52 436 49 746 68 136 65 324 71 80 369 71 68 9 307 98 479 11

いくつ暗記できましたか?

一瞬で全部暗記できた人はいないのではないでしょうか?

「短期記憶」のメモの中に保存できる情報の数は7個前後と言われます。

その7個前後の情報も、10~30秒で消えてしまいます。

そこで、消える前に、「短期記憶」の情報を「長期記憶」に移行しなくてはいけません。

「短期記憶」を「長期記憶」に移す方法が「繰り返し」です

先ほど暗記した数字を繰り返し口で唱えてみてください。
すると、5分後でも覚えていることは珍しくありません。
数字の情報が「長期記憶」に保存されたのです。

「長期記憶」は大容量で半永久的にいくらでも暗記できます

小学生のときに覚えた九九を大人になっても忘れないのは、「長期記憶」に保存されているからです。

だから、脳みそがいっぱいでもう覚えられないよ…ということはないと言われています。
どれだけ年齢を重ねても、脳が衰えることはないとも言われています。
覚えられなくなってくるのは、加齢ではなく、脳を使おうとしないからだと言われています。

暗記するための唯一の方法が「繰り返すこと」だということだと言われます。

暗記のポイント③ エビングハウスの忘却曲線が否定されていたことを知っていますか?

人間は記憶したものを「忘れる」ことがあります。
「覚えたはずの英単語を、テストのときに思い出せなかった」ということがないでしょうか?

「長期記憶」に保存された情報も、上手に取り出すことができなければ使うことができません

記憶という引き出しの中に情報を入れたのですが、その引き出しがどこのどれかがわからない状態が、「忘れた」ということです。

クイズで答えがわからないときに、ヒントを聞いて、答えがわかることがあります。
これは、

「エビングハウスの忘却曲線」という名前を聞いたことがあるでしょうか?

「暗記した情報は使わなければどんどん消えていき、1時間後には半分、次の日には2割程度までに減ってしまうという」という学説です。

しかし、この説は間違っているという学説も出てきている為、最近はあまり言われなくなりました。

諸説ありますが、共通して言われることは、「長期記憶」は忘れないということです。

暗記ができない3つの原因

記憶のメカニズムに続き、暗記ができない原因を3つご紹介します。

暗記ができない原因①「一回解いた」だけで覚えた気になる

暗記には、「繰り返し」が大切です。

予備校や塾で授業を受けているときは、わかった様に思いますが、復習してみると、やり方を忘れていることはないでしょうか?

一度学習しただけでは、忘れてしまうのは当然なのです。

同じ問題でも、覚えたと思った問題でも、繰り返し勉強して記憶に定着させるかが大切です

「昨日覚えたはずの年号を、今日になったら忘れてしまった」ようなときでも、がっかりするのではなく、「忘れるのは当然なのだ」ともう一度暗記し直しましょう。

例えば古文でも、「助動詞の活用」を暗記せずに、解説などを見ながら(または偶然)ある問題が解けたとしても、「助動詞の活用」を暗記できたわけではありません。

何も見ずに自力で解けた場合でも、一回では、暗記できていると断言はできません。

繰り返し解かないうちには、わかった気になっても、すぐに忘れてしまうのです

「暗記してから問題を解いて、暗記ができているかを確認する」「同じ問題であっても、繰り返し解く」などの手順が重要です。

暗記ができない原因②意味を理解していない

意味を理解せず、やみくもに暗記しようとして覚えられない、ということもよくあります

数学の単元や公式について、「身の回りのどこでどう使われているのか」などを理解していないと、なかなか暗記できない、ということです。

古文単語も、単純な現代語訳の文字列ではなく、現代語訳の意味も覚えないと暗記が難しくなります。

例えば、「好く」という単語があります。

単語帳には、 ①風流を好む ②色を好む という意味が載っています。

現代語としての「風流」や「色」が何なのかがわからないままだと、暗記が難しくなるのです(英単語も同じですね)。

暗記ができないと思ったら、「理解していないところはないか」と振り返ってみましょう

暗記ができない原因③「黙読だけ」など、一つの暗記法だけを行っている

「緑マーカーで塗った箇所を赤い下敷きで隠して覚える」方法、目で見て暗記する方法が有名です。

しかし、目で見ただけでは実は暗記が充分にできないことも多く、また、目で見る暗記方法が向いていない方もいるのです。

他に、「書いても書いても覚えられない」という方もいるでしょう。

実は、人間が物事を認知する方法は、人によって違います。

物事を認知する特性は、「視覚優位」「聴覚優位」「身体感覚優位」にわかれます

  • 視覚優位…人の顔、図、絵など、目で見た情報を理解暗記するのが得意
  • 聴覚優位…声や音楽など、耳で聴いた情報を理解暗記するのが得意
  • 身体感覚優位…運動感覚に優れ、実際に体を動かすことで理解できる

それぞれのタイプによって、適した暗記方法が異なります

オススメする7つの暗記方法

暗記方法①組み合わせながら、黙読・音読・書くを試してみる

先ほど、視覚優位・聴覚優位・身体感覚優位によって暗記の特性が異なるとお伝えしました。

今やっている方法で暗記ができないなら、別の方法を試してみましょう。

具体的には、次の2つを組み合わせるのです。

  1. 書く/黙読する/音読する
  2. 座って/立って/歩きながら

教材を変えず、例えば一冊の英単語帳を使って上記の組み合わせを試すと、自分に向いた暗記方法が見つかります。

聴覚優位の筆者は目で見て覚えるのが苦手だったと言いましたが、声に出してテキストを読むことで、暗記の効率がグッと上がりました。


暗記方法②反射的に答える訓練をしよう

九九の例では、「にはち?」と聞かれたらすぐに「じゅうろく!」と答えられると思います。

これは、記憶がしっかり定着しているためです。

逆に言うと、記憶は定着させるためには、反射的に答える訓練が有効、ということです。

反射的に答えられるようにするためには、次の暗記方法がオススメです。

  • 友達や先生に、一問一答形式で問題を出してもらう
  • オモテ面に問題・ウラ面に答えを書いたカードをつくり、オモテ面を見てすぐに答えられるかテストする

暗記方法③「覚える→テストする」を繰り返そう

暗記では、覚える(書く、黙読する、音読する)だけではなく「アウトプット」を繰り返すことが大切です

たとえば、漢字の場合、毎日10個を覚える→翌日にテストする(読み・書きができるか確認する)を繰り返すのです。

覚えられていない漢字は「失敗ノート」に記入し、できるようになるまで同じように勉強することで、漢字が得意になっていきます。


暗記方法④反復しながら、新しく覚えていこう!

暗記には繰り返しが大切ですが、同じことばかりを勉強していると、新しいことを勉強できません。

一回学んだ勉強の繰り返しと、新しいことの勉強を、同時に行いましょう

例えば、英単語を次のような方法で勉強するのです。

1日目 新しい単語5個

2日目 今日の新しい単語5個+昨日初めて勉強した単語5個

3日目 今日の新しい単語5個+昨日初めて勉強した単語5個+昨日忘れていた1日目の単語

4日目 今日の新しい単語5個+昨日初めて勉強した単語5個+昨日忘れていた2日目までの単語

5日目 今日の新しい単語5個+昨日初めて勉強した単語5個+昨日忘れていた3日目までの単語

こうすると、次のことが同時にできます。

  • 暗記のための繰り返し勉強
  • 新しいことの勉強
  • 苦手な単語の洗い出し

苦手な単語の洗い出しができれば、苦手な単語だけの繰り返し勉強もできるようになります

この方法は、英単語以外にも、古文単語、年表、化学式など、様々に利用できます。


暗記方法⑤ちょっとしたスキマ時間に付箋を活用しよう

これも、「覚える/テストする」を繰り返す、の応用です。

ちょっとしたスキマ時間も、暗記に使いましょう。

また英単語の例で紹介します。

■1.付箋(ふせん、ポストイット)を用意します

■2.付箋のオモテ面に知らない単語を、ウラ面に答えを書いたものを10枚用意し、オモテ面が見えるようにして貼ります

例えば、朝、歯を磨きながら単語の意味がわかるか考え、わかったものは「仮合格」とし、わからないものはその場で付箋をめくって意味を確認します。

わかったものもわからなかったものも、捨てずに残しておきます。

■3.夜、歯を磨くときに、もう一度付箋をチェックします。

このとき、朝も今回も意味がわかったものを「合格」として剥がして捨てます。

まだ覚えていない単語があれば、また付箋をめくって確認し、残しておきます。

■4.次の日の朝用には、「合格」で減った数だけ新しい付箋をつくります。

■5.一週間スパンで、同じ単語をもう一回テストします。

■6.これを繰り返して行くと、暗記ができると同時に、苦手な単語もわかってきます。

苦手な単語は別途まとめることで、苦手な単語に集中して勉強することもできる、ということです。

この方法も、英単語以外に、漢字の読み、古文単語、歴史年表、理科用語の意味など、様々に応用できます。



暗記方法⑥覚えようとする内容に「興味」を持とう

これは、暗記方法そのものではなく、各暗記方法の効率を上げるためのものです。

苦手なものや興味のないものは、どうしても勉強や暗記にやる気も出ないものです。

好きこそものの上手なれと言われますが、興味を持つ、好きになることは、とても大切です。

小さな子供が図鑑を覚えてしまうのも、興味を持ち、好きになって、読んでいるので、自然と覚えてしまうのです。

勉強するもの(暗記しようとしているもの)の中から、「興味」を探してみてください

興味が出れば、やる気も出ますし、暗記もしやすくなります。

しかし、今興味がないのであれば、
「読書する習慣がないから、どんな本が好きなのかわからない」
「どんな映画が歴史と関係するのかわからない」
などと思うかもしれませんね。

そんなときは、一人で探さずに、担当科目の先生や、その科目が得意な友達などに聞いてみると、いろいろオススメを教えてもらえると思います

そうして興味を持つと、それまでは単なる「文字」や「数字(記号)」に見えていた教科書の内容が、ぐっと暗記しやすくなります。

今興味が持てなくても、ちょっとずつ続けていきましょう。


暗記方法⑦動画を活用してイメージをつかもう

これも、暗記方法そのものではなく、各暗記方法の効率を上げるためのものです。

特に理系科目の暗記では、動画でイメージを掴む方法がオススメです

理科や数学の内容は、磁力、電磁波、化学式、ベクトルなど、目には見えないことも多くて、わかりにくいですよね。

テキストに書いていたとしても、イメージは簡単に掴めません。

動画を見ると、CGを使ったり図解したりテキストよりもわかりやすく解説したりなどで、イメージをつかめるようになります。

イメージがつかめると、理解が進み、暗記がはかどるようになるのです

「電磁波」「磁力」などの検索では勉強に関係ない動画が出てくることもあるので、「勉強」「高校」「初心者」などのワードと組み合わせて検索してください(例:「高校 物理」「磁力 初心者」)。

受験ユーチューバーや予備校の動画なら信頼してもいいでしょう。

長い動画は集中して見られないということであれば、短い動画を探しましょう。

わからないことをコメント欄で質問できる動画もあります。

なお、動画で知識を入れたとしても、すぐに問題が解けるとは限りません。

動画で理解をつかんだ後、言葉の意味を暗記したり、教科書や問題集の問題を繰り返し解いたりすることで、問題を解けるようになります

特に理系科目にオススメとお伝えしましたが、例えば英語なら興味のある分野の英語ユーチューバーの動画、国語なら古文に関する動画、社会科目は歴史・地理に関する動画を見ることでも理解は深まります。


年を取ると暗記は難しい?逆に有利なことも!

年齢を重ねてから(60代、70代からでも!)、勉強を始めて資格を取得したり、大学に合格したりされている方はたくさんいらっしゃいます(キズキでも、年齢を重ねた社会人の方がたくさん学び、大学受験などにチャレンジされています)。

若い人と年齢を重ねた人の能力にどのような差があるのでしょうか?

人の知能には、「流動性知能」と「結晶性知能」があります

流動性知能」は、新しいものを習得したり、新しい環境に適応したりする能力です。

25歳頃にピークを迎え、65歳頃から衰えるとされています。

つまり、年を重ねると、新しい物事を習得する能力が衰えるので、暗記や学習が難しく思われるのです

「やっぱり、年を取ってからのチャレンジは無理なんだ」と思われたかもしれませんね。

一方、結晶性知能」は、過去の経験を活かして応用する知能で、こちらは加齢とともに衰えることはないのです

確かに、歳をとると、新しいことをどんどん脳に吸収することは難しくなります。

しかし、年を重ねたからといって、暗記する能力がなくなるわけではありません。

江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬が地理の勉強を始めたのは49歳。

その後55歳から全国測量の旅に出て、歴史に残る地図をつくり上げました。


まとめ

暗記についてまとめます。

人間の記憶には短期記憶と長期記憶があり、長期記憶は忘れることがありません。

覚えたいことを長期記憶にすることが、「暗記できた」という状態です。

覚えたいことを長期記憶にするためには、繰り返しが重要です。

その上で、人によって、より向いている暗記方法は異なります。

あなたに向いた方法を繰り返し、一歩ずつ暗記していきましょう。

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