日本人の9割が間違えた「多様性」。違うことを知るのが第一歩。

社会は「多様性」が重んじられていると言われ、「多様性」という言葉を、よく耳にする様になりました。

しかし、その多様性という言葉が使われていても、その内容を理解している人は多くはありません。

言葉の誤認は、誤った考え方を生んでしまい、それによる弊害も起きてきますので、正しく「多様性」を知ることが大切です。

「多様性」という言葉はどこから生まれたのか

1960年代、シリコンバレーでデジタル革命が起こり始めました。
そして、そこで非常に多様な文化が存在していました。

ヒッピーやバイセクシャル、ゲイ、レズ、MBAや研究者、音楽家や芸術家。
社会性がある人も、まったく無い人も、一緒になって生活していたのです。

互いを受け入れ、価値観の違いを受け入れ、融合させ、上乗せし、アイディアを出し合う様になりました。
あらゆる個性と個性が混ざりあいながら、他社を受容し、受け入れ、発想を高めあいました。

結果として、、コンピューターを中心とした新しい世界がはじまったのです。

多様性とはつまり、このうした状況や文化、精神の在り方のことです。
マイノリティもマジョリティも、互いを受け入れ合って、何も否定しない。
かつ、受け入れ、受容し、アイディアを上乗せして未知の発想にたどり着く。

日本における「多様性」の誤解

しかし、その多様性が、日本では、言葉は耳にすることがあっても、正しい意味で使われていません。

日本で使われる多様性は、「女性支援」や「子育て、障害者支援」が中心です。
話し合いの場では、意見のぶつかり合いで、相手の意見を尊重する場面は、あまり見られません。

日本は、島国であり、似たような価値観を持つ日本人ばかりの環境でした。
その為、他の意見を尊重し合うのではなく、同じ様な価値観で社会が形成されていきました。

多様性を排除する方が、何かと都合がよかったのです。

その為、多様性という言葉が入ってきても、意見を尊重するのではなく、白黒はっきりとつける様な、意見のぶつかり合いばかりになっているのが、現状です。

「多様性」の第一歩、みんな違うことをまず知ることが大事

多数派から異なる価値観の排斥される傾向が強かった日本では、なかなか異なる価値観を受け入れることは簡単ではありません。
こうあるべきだ、こうでなければならないという様な思いから離れられずにいます。

多様性の一つとして、「LGBT」という言葉が浸透してきました。
しかし、これも間違った「日本式の多様性」です。

「LGBT」と一口に言っても、一人ひとりは、みな違います。
すべてをオープンにしている人、家族に打ち明けずにいる人、新しい地で生きる人、パートナーのいる人いない人。
同じ様な状況でも、現状に対して思うことは人それぞれです。

家族に言いたい人もあれば、言いたくても言えない人もいれば、知られたくない人もいます。
そういう生き方がいいと思っている方があります。

こうした方がいいのではないか、こっちの方がいいと思う、というのは、あなたの考え方であり、それが必ずしもその人の幸せではありません。

中には、暴力をふられても、自分と居てくれるから、幸せと思う人がいます。
一見すれば、暴力をふられて、逃げられないからそういうのだろうと思われる人、もっと大切にしてくれる人と出会ってないからだと思う人もあるでしょう。

また、夜の仕事をしている人に対しても、何か事情があるのだろうと思う人があります。
しかし、そういう仕事をされている人でも、誇りをもって、一生懸命、生きがいとして働いている人があります。

そんな人生が、どこがいいのだろうかと、思う様なことでも、本人がそれを喜んでいることがあります。

それをまずよく知らなければなりません。

業の世界に住んでいる

仏教に「業界(ごうかい)」という言葉があります。
人はみな、それぞれの行いによって、生み出された世界、「業界」の中で、それぞれ生きていると教えられます。

その為、どれだけ相手のことを理解しようとしても、絶対に分からない部分、納得できない部分は生まれます。

一人ひとりは経験が全く異なり、行いが違いますから、同じだと思っているだけで、実は全く違う世界の中で生きていると教えられています。

同じ映画や芸術作品を目にしても、感動する人、しない人、どういうところに心を動かされるかは人それぞれです。

どれだけ説明を聞いても、理解もできない部分がどうしても出てきてしまいます。

「多様性」を理解するところから始める

ですから、すれ違いは、必ず起きてしまいます。
相手を理解しようとする、これがとても大切です。
自分とは違う価値観、世界に住んでいるというところに立つことで、互いを尊重し、また、理解しようとする努力に繋がります。

人とのコミュニュケーションを取る上で、この「多様性」を正しく理解することが、大切です。
わかってもらえるだろうと思っていては、伝わることも伝わりません。
なんでわかってくれないのかと思うのではなく、相手はどう感じ、どう思うのか、これを知る努力をする人が、これからの社会において、どこへいっても、重宝されます。

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