「人に役に立ちたい」これは非常に良いことではあるのですが、
社会では、これだけではやっていけません。
本気でそう思うならば、その為に、何をやりたいのか、どういう事ができるのか、
どうして自分がやるのか、これらをしっかりと考える事が大切です。
そうでないと、就活でも、結局埋もれてしまいます。
こんな人におすすめ!
・自己分析が深堀りできない
・何を考えたらいいかがわからない
「人の役に立ちたい」=「すごい商品なんです」これでは何も伝わりません
「人の役に立ちたい」という事をいう人は、少なくありません。
その志のままに、社会で活躍してもらいたいと思いますが、問題があります。
1.なぜそうしようと思ったのか(背景)
2.どんな問題を解決しようと思っているのか(課題)
3.どうすれば、解決できると思うのか(仮説)
4.解決した結果得られるものは何か(推論)
これらの事がしっかりと言語化できていなければなりません。
そして、社会においては、これをより具体的に、実現可能性や、それにかかるコスト、そして、かかったコストをいかにして、回収するのかが大切です。
そこまでをしっかりと考えて、提案できるかが、鍵になります。
なぜしっかりとした提案ができないのか
聞けば誰でも当たり前だと思うことではありますが、こういう提案がしっかりとできていない人は少なくありません。
その理由として、しっかりと考えられていない事があげられます。
アイディアを出すことは楽しいことですが、それだけではダメです。
それを実行しなければなりません。会議のときにも、アイディアを出すことは、夢を語ることに近いために、楽しいものですが、ではそのアイディアを実現するにはどうしたらいいのか、ここをしっかりとおさえなければ何の生産性もありません。

田坂広志さんは、『まず、戦略思考を変えよ』の著書の中でも、
戦略も大切であるが、戦術の大切さも語っています。
戦略:明確な思想に支えられたビジョンと志を語り、立案したもの
戦術:戦略をより具体的に落とし込んだもの
ここが抜け落ちていては、理想だけの夢物語で終わってしまいます。
就活も同じ
「人の役に立ちたい」というならば、具体性がなければなりません。
そうでなければ、絶対に実現できないからです。社会において、実現できないことは、何の価値もありません。
企業側の立場にたってみれば、よくわかります。
自分の財布から、毎月20万程度を払う人を雇うとしたら、どう思うでしょうか。
ただ大きな夢を語るだけで、実現に向けてほとんど考えられておらず、無計画に仕事をする人と、大きなことを言わなくても、しっかりとコツコツ仕事をやる人とでは、どちらを雇いたいと思いますか。
企業に向けて、自分は毎月20万以上の価値を提供できますという事をアピールできなければ、内定はかなり難しいでしょう。
深堀りする方法
なかなか深堀りできない理由は、
①思考を広げるにはどうしたらいいかわからない事
②自分で考えたものだと、バイアスがかかり、深堀りできていないと自覚できない
これらの事が、考えられます。
思考を広げるにはどうしたらいいかわからない事
経験がないことだと、一つの事柄を目にしても、何も感じません。
しかし、経験を重ねていくと、色々なポイントが見えてきます。
そのポイントがわかっていると、どういう事は考えた方がいいかを、はじめての分野であっても、ポイントに目が向くようになりました。
バイアスがかかり、深堀りできない
どんな人でも、人間として、自分のやっていることは、間違えないだろうという思いがあります。
そのバイアスによって、本来は、まだまだ深堀りしていかなければならない状態であっても、それに気が付くことができなくなります。
人の力を借りる
自分だけでは、客観的に見ようと思っても、客観視できません。
ですから、こういう時は、人の力を借りましょう。
まずは、ESで書いた文章を、他の誰かに見てもらいましょう。
そうすることで、どういう部分が曖昧かを見つけてもらえます。
もし、頼める人がいなければ、自分で書いたものを、1晩寝かせておいて、次の日に読み返してみましょう。
そうすることで、少しは客観的に見ることができます。