日本の仏教は「仏教」じゃない!?
よく日本の仏教は、本来の仏教とは違うと言われます。その理由が、日本の仏教では、僧侶が結婚をしているからです。お釈迦様が教えられた仏教の戒律で、女性と結婚することは固く禁じられています。女性との関わりは、修行を妨げることから、禁止されています。
お釈迦様が、仏教で修行を勧められているのは、私達の苦しみの原因は、「煩悩」であり、その煩悩を断ち切るために、修行を勧められています。
煩悩との戦い
「煩悩」とは、私達を煩わせ、悩ませ、苦しめるもののことです。全部で108つあると、お釈迦様は教えられていますが、中でも私達を苦しめているものが、「欲」だと教えられています。
欲とは、無ければないで欲しい、あればあったでもっと欲しいもっと欲しいと限りなく求める心です。欲の中に「色欲」というものがあります。
これは好きとか、嫌いという欲です。
誰しも経験がある◯煩い
恋煩いという言葉がありますが、好きな人ができると、その人の事で頭がいっぱいになり、何も手につかなくなったり、ちょっとしたことで一喜一憂した経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。
誰かを好きになることは、悪いことではありませんが、好きになった人が、自分以外の人に向いていると、面白くない心が起きてきます。
自分の好きな人が幸せであっても、その隣が自分でなければ、それを喜ぶこともできないものです。
諦めたくなっても あなたまたほら優しくするでしょう
同じ気持ちじゃないなら
そんな言葉や態度なんていらない
だけど悔しい程あなたが愛しい
あなたの傍にいたいどんな形でも
叶わない恋だと知っているから
気持ちはもっと熱く強くなり哀しくなり
あなたの前じゃ笑う事しか出来ず
沢山の涙はあなたを想う切ない恋心
「好き」というたったそれだけの気持ちで動いた
大きな片思い (『NAO』HY)
共感する歌詞ではないでしょうか。
色欲は欲の一つですが、その一つでもどれほど私達は苦しんでいるかわかりません。
その煩悩の戦いが、修行でした。
お釈迦様が修行を勧められた真の狙いは何なのか。
それが分かれば、なぜ日本の仏教では、僧侶が結婚をしているのかがわかります。