19歳からの人生のトリセツ。仏教から読み解く人生の本質(前編)

高校を卒業して、新たな一歩を踏み出していた人には、ぜひ考えて頂きたいことについて書いていきたいと思います。19歳とありますが、どんな人にも通じる大切なことですので、他の方々もお付き合い頂けたらと思います。

19歳と言えば、ストレートであれば、大学1年生の年齢です。中には、高校を卒業し、働かれている方もあるかもしれません。すでに感じている方も多いと思いますが、今までの学生生活とは全く違った環境で、様々なことに悪戦苦闘の日々ではないかと思います。今回はその中でも、これだけは学び取り、身につけて頂きたい「考える力」ということについて書きます。

決められたことをやればよかった時代の終焉

高校までは、出された問題を教えられた通りに、素早く答えを出すのか、ここが重視されていました。学校の試験も授業で学んだことが出ますし、大学受験も決められた教科の試験を受けて、その点数で見極められます。
これは、「作れば売れる」時代だったなごりとも言われます。「作れば売れる」時代ならば、求められる人材は、言われたことを正確に、素早く実行できる人であり、規律を乱さない様な人です。ですから、決まっている答えを時間制限を設けて、解かせることで、その力を判定できました。教育の現場でも、本質的にはそういう人材を生み出すための学びのカリキュラムになっている訳です。組み体操などもまさにこれの訓練の一貫にもなる訳です。
しかし、今日は、言われたことをやればよかった時代は終わりを迎えました。何をどうすれば、売上を作れるのか、人気が出るのか、こういうことが予測しづらくなり、1年後の未来も予想が難しくなりました。インターネットの発達により、戦いの舞台は一気に世界へと広がり、競争相手が劇的に増えました。また、日進月歩といわれる技術の進歩もものすごい速度で行われています。ですから、正解が見えない社会と言われています。

求められる力は「考える力」

そんな時代に必要とされていることが、「考える力」です。言われたことだけをやればいいのではなく、考えて、そして、実行する力が求められています。具体的な例をあげれば、「更なる工夫ができないか」という考えるもその中の1つです。現状で行われていることは、今まではそれでよかったというだけであって、これからも永続的に通用するものではありません。なぜならば、時代は変化していくからです。ですから、つねに、今よりももっと何かできないかと考えていくことが大切です。

どのようにしたら身につくか

この力を身につけるには、なぜこれをやるのか、これを考える訓練が大切です。どんなことも、最初は意味があってなされる様になりました。その取り決めは、その時に出されたその時に適していたと思われる回答であって、最適解ではありません。当時と、今とでは色々な点で変わっているはずだからです。それをやる理由を考えることで、何を成せばいいのか、その根本的なところが見えてきます。その根本的な部分がわかれば、それを実現する時に、もっとよい方法はないかを考えることができます。そして、その様に考え直すことで、今まで以上によくなることは多くあるものです。

ですから、ただ言われたことをやるのではなく、なぜそれを実行するのか、その意味を理解することが大切です。ここを理解しておけば、よりよい方法を見つけることができますし、また、求められていることに近い形で実現できるようになるからです。

大切な2つの考える

社会で生きていく上では、そういった「考える力」が大切になります。それを踏まえた上で、もっと大切な考えることがあります。パスカルは「人間は考える葦である」と言っています。ここで言われている考えるとは、どういうことか、掘り下げていきたいと思います。考えるといっても、色々なものがあります。今日の予定を考える、夕食の献立を考える、彼女のプレゼントを考える、などこういうことを、私達は日々、考えています。しかし、これらの考えるは、パスカルの言っている「考える」ではありません。なぜならば、これは、他の動物達も考えているからです。どこに行けば、餌にありつけるか、メスやオスを惹きつけるにはどうしたらいいかと、考えて求愛行動をしています。ですから、これらを考えることは大切ですが、ここでの「考える」とは異なります。同じであれば、「人間は考える葦」とは言えないからです。人間だけが特別に「考える」ことがあるから、「考える葦」と言われます。では何を「考える」のか、それは、「人は何のために生きるのか」ということです。何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、なぜ苦しくとも、生きねばならないのか、これを人生の目的とも言われ、平たい言葉でなぜ生きるとも言われます。

この事を考えることが、人間が人間である所以であり、大切なことだと言われています。では、人生の目的を考えることを考えることがなぜ大切なのか、書いていきたいと思います。

続き

何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、なぜ苦しくとも生きねばならなのか、これを人生の目的とも言われ、平たい言葉で「なぜ生きる」といいます。このなぜ生きるを考えてこそ、パスカルの言葉からも、人間が人間であるゆえんです。ではこの[…]

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