『もったいない!ざんねんな日本人辞典「誤用される言葉の数々(唯我独尊)」』(後編)

「天上天下唯我独尊」とは、お釈迦様が我々人間に、尊い生きる目的があることを教えられたお言葉です。この生きる目的は、どんな人にとっても、これ以上大切なことはありません。そして、この生きる目的についてわからなければ、どんな自殺の対策をしても、それは麻酔による痛み止めであり、解決にはなりません。

悲しい報道が続いている

最近も、芸能人の自殺がニュースになり、悲しい報道をよく目にします。ネットによる誹謗が原因と色々なところで言われ、ネットによる誹謗中傷に対して、裁判が行われたり、その是非が様々なところで論じられています。心のない言葉に、どれだけの人が傷つき、苦しみ、そして、命を絶っているかわかりません。もちろん、これらの誹謗中傷をできるだけ無くす努力も大切です。しかし、それ以上に大切なことは、こんなに苦しいのになぜ生きねばならぬのかという根本的な問いへの解答ではないでしょうか。

例えるのであれば、暑い砂漠にいるとします。その暑さをどの様にして、やり過ごすのか、これも大切でしょう。所謂、ネットの誹謗中傷に対する対策です。しかし、砂漠にいる人に届けなければならないのは、清水ではないでしょうか。この清水を与えるということが、「生きる目的」の答えを示すということです。この答えを示さずに、自殺に負けるな、頑張って生きよといっても、本人を苦しめる事になってしまいます。しかし、この本当の仏教を知れば、どんなに苦しくとも、この大目的を果たすまでは生き抜かなくてはと、生きる力がわいてきます。

流した涙の一滴一滴が真珠の珠となってこの手に戻る

お釈迦様が「なぜ苦しくとも生きねばならぬのか」、これを教えていかれたのは、どんな苦労も報われる本当の幸せがあるからでした。生きていれば様々な悩みに襲われて、誰しも一度は生きることを諦めようと考えたことはあると思います。また、これからの人生の中でも、そんな大きな壁にぶちあたることも一度や二度だけではないと思います。大切な人との突然の別れや、信じていた人からの裏切りにあうこともあるかもしれません。突然の事故や病気で、生活が一変したり、地震や津波、大雨など、災害に襲われることもあるかもしれません。そんな様々な悲劇を目の当たりにした時にもっとも強い人は、「生きる目的」がハッキリしている人です。どんな苦難も、明るくたくましく乗り切るには、「生きる目的」が必要不可欠です。その生きる目的があることと、その達成を教えられたお釈迦様のお言葉が、「人身受け難し今すでに受く」と言われるお言葉です。「人身」とは私たち人間のことです。「人身受け難し、今已に受く」とは、生まれ難い人間に生まれることができてよかった、という喜びの言葉です。よくぞ人間に生まれたものぞという生命の大歓喜です。

私たちは人間に生まれたことを当たり前に思ったり、苦しい時などは、人間に生まれたことを恨んだり、後悔したりしていますが、人間に生まれたことは、大変喜ばねばならぬことだと、お釈迦様は教えておられます。

ある時、お釈迦様が阿難というお弟子に、「そなたは人間に生まれたことをどのように思っているか」と尋ねられました。「大変喜んでおります」と阿難尊者が答えると、お釈迦様は次のような話をされています。今日、盲亀浮木の譬えといわれているお話です。「果てしなく広がる海の底に、目の見えない亀がいる。その盲亀が、百年に一度、海面に顔を出すのだ。広い海には一本の丸太棒が浮いている。その丸太棒は風のまにまに、西へ東へ、南へ北へと漂っているのだ。阿難よ。百年に一度、浮かび上がるこの亀が、浮かび上がった拍子に、丸太棒の穴にひょいと頭を入れることがあると思うか」聞かれた阿難は驚いて、「お釈迦様、そんなことはとても考えられません」と答えると、「絶対にないと言い切れるか」お釈迦様が念を押されると、「何億年かける何億年、何兆年かける何兆年の間には、ひょっと頭を入れることがあるかも知れませんが、無いと言ってもよいくらい難しいことです」と阿難が答えると、「ところが阿難よ、私たちが人間に生まれることは、この亀が、丸太棒の穴に首を入れることが有るよりも、難しいことなんだ、有難いことなんだよ」とお釈迦様は教えられています。

「有難い」とは「有ることが難しい」ということで、めったにないことを言います。人間に生まれることは、それほど喜ばねばならないことだと、お釈迦様は教えられているのですが、喜んでいるどころか、なんで生まれてきたのだろう。人間に生まれさえしなければ、こんなに苦しまなくてよかったのに、と恨んでいる人さえあります。それは、何のために人間に生まれてきたのか。何のために生きているのか。なぜ苦しくても生きねばならないのか。人生の目的が分からないからです。「人間に生まれたのはこれ一つのためであった」と人生の目的を達成させて頂いた時にこそ、「人身受け難し、今已に受く」「人間に生まれてよかった」という生命の大歓喜が起きるのです。この本当の幸せの身になったとき、今までのすべてに対して、あのことがなければ、こんな幸せにはなれなかったと、どんなに苦しかった記憶も、喜びに変わります。そして、そんな幸せの身になってからが、本当の人生のスタートになります。

そんな大切なことを教えられたものが、仏教ですから、その本当の仏教を知らないことほどのざんねんなことはありません。ぜひ、仏教を学んで頂きたいと思います。

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